大糸線の魅力

雄大な北アルプスの山容とともに走り、やがて日本海へと至る大糸線は、大自然の恵みを再発見する旅でもある。

今も城下町らしいたたずまいを残す長野県松本から、穂高、信濃大町、白馬といった高原の町を経て、新潟県の糸魚川へと至る大糸線。
全長105・4km、42の駅を結んでいる。
車窓からは雄大な北アルプスの山容をはじめ、アルプスの鏡と呼ばれている仁科三湖など、豊かな自然の姿を望むことができる。

途中、南小谷駅を境に大糸線はJR東日本からJR西日本の管轄へ。
電化区間も終了し、ディーゼル車両に乗り換えると、線路も険しさを増し、トンネルと鉄橋が続く。
前半と後半で全く異なる車窓風景も楽しい。

起点となる松本は、国宝松本城をシンボルとする城下町。
北アルプスの山々が北西にそびえ、東には美ヶ原高原を控えた自然環境から山岳都市と呼ばれ、多くの登山者や観光客を迎えている。
松本城が築城されたのは約400年前。
国宝に指定されている美しい天守が見所だ。